粉瘤
粉瘤とは
粉瘤とは、皮膚の下に袋ができ、その中にアカや皮脂が溜まり半球状のしこり(良性腫瘍)を作る疾患です。少しずつ溜まっていき、初めは小さく、段々と大きくなります。見た目は毛穴が黒い点のように見えることがあり、中から臭い液体や膿のような内容物が出る場合もあります。
症状
粉瘤は初期は目立った症状がないことが多く、悪化すると色が変化し、感染して痛みや腫れが出ることがあります。特に顔面や背中などに多く発生し、男性に多いです。放置してもなかなか消えず、感染性粉瘤になる恐れもあります。
原因
粉瘤はいろいろな原因で生じると言われ、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)感染による場合や外傷による場合などがあります。特に毛穴がある場所ならどこにでも生じますが、耳のまわり、そけい部、陰部、背中などによくできます。
日常の注意点
皮膚を清潔に保ち、できものを触らないように注意することが重要です。入浴後には適切な保湿ケアを行い、乾燥を防いでください。また、手術は炎症が続く場合や大きくなってきた場合に行われ、炎症を起こしたまま手術を行うと、感染が起きる可能性があるため、炎症が落ち着いてから手術を行います。
Q
粉瘤は保険が適用されますか?
A
はい。診察、検査、手術、病理検査全て健康保険の摘要があります。
Q
手術を受けた際、痛みはありますか?
A
麻酔を注射するときは痛みがありますが、麻酔が効いてしまえば痛みはありません。また、手術後に痛みが出た場合に備えて痛み止めが処方されます。
Q
手術後にお風呂に入れますか?
A
いいえ。手術後の出血リスクを減らすため、手術当日は入浴を控え、翌日からシャワーOKとなります。