ジベルばら色粃糠疹
ジベルばら色粃糠疹とは
ジベルばら色粃糠疹は、突然全身あるいは体幹を主とした部位に紅斑(赤い斑点)がたくさんでき、その紅斑の体幹における配列模様がクリスマスツリーのように見える皮膚疾患です。炎症性角化症に分類され、10~30代に多く見られ、季節的には冬に多いとされています。発熱や倦怠感などの全身症状はほとんどなく、皮疹に痒みを伴うことがありますが、通常は自然に治る病気です。
症状
ジベルばら色粃糠疹は、親指ほどの大きさの赤みが少し強く、楕円形の発疹が大量に生じ、その後クリスマスツリーのように配列して見える特徴があります。痒みがほとんどないことが一般的です。
原因
ジベルばら色粃糠疹の原因は未だ解明されておらず、一般細菌感染やウイルス感染、ある種の薬疹といった複数のケースが考えられています。特にHHV-6やHHV-7というウイルスが関係すると考えられていますが、病気自体は他の人に感染することはありません。
日常の注意点
大部分の場合、2~3か月で自然に治癒します。外用薬や内服薬が処方されることもあります。
Q
ジベルばら色粃糠疹は再発しますか?
A
ほとんどの場合、再発はほとんど観察されません。
Q
妊娠中になっても、胎児は大丈夫ですか?
A
妊娠中に発病しても胎児奇形を起こしたり、流産などの心配はありません。
Q
気をつけることはありますか?
A
通常であれば、長期間かかるかもしれませんが、なにもせずとも治癒の経過をたどります。しかしながら、発疹に対して、掻く、触る、掻きむしるなどの行為はせず、常に清潔に保つようにしましょう。